2007/09/23-26 屋久島 Topics: ダイビング

久々に敗北感たっぷりになった、屋久島潜り。何が敗北かというと、En/Ex。絶対自分で岸に帰れると思えなかったし。最近ちょっと調子乗ってたからな。くそー、絶対リベンジしてやる。でもこれまでと違う潜り方だったから、とても面白かった。人、場所が違えば潜り方も違う。それをとても実感した。次回は勝つ!水温 27-29℃、久々にウェットオンリーで潜った。

・屋久島ダイビング
屋久島でダイビング、というと贅沢に感じるのは、山のイメージが強いこの島で、敢えて海に向かうからだろう。ダイビングをすると、翌日まで高所移動に制限が出る。そういう意味でも、山<海の覚悟が多少必要だ。ああ贅沢モノ。

・ショップ選び
できれば癖のあるショップで潜りたい。それが今回の希望だった。癖とは、勿論いい意味での癖。個性があるショップで、優等生ではない潜りをしたかった。
検索するうち、目に付いたのが WILLSOC。どう見ても癖のあるサイト。流れ万歳で大物追い。ダイビングは続けてこそ上手くなるので、Cカード取得も、基本的には地元の方のみが対象、という断り書き(注1)。柔らかい印象の他のショップと違っていた。私のこれまでのスタイルとも全く違うのだが、ここだ、と、思ってしまった。こういう場合は当たりか外れか、どちらかだ。という訳で、決定。ちなみに対応は、比較的スロー。18:00-19:00頃に電話するのがベストかも。
早朝+2ボートの半日ダイビングで申し込み完了。

注1: お店の名誉のために申し上げますが、決して高飛車な訳ではありません。もちろん、相談の上、カード取得も出来ます。ただ、できれば続けて欲しいので、続けられる環境でスタートすることでまず考えてみては?というアドバイスですね。

・道中
船長さんの都合と合わず、残念ながら早朝はとりやめ。そもそも早朝も無謀っちゃ無謀だったのだが、目の前の開発中ビーチなら行けるかと思いますよ、と頂いていたので、思わず、行く!と言ってしまった。面白そうだったので残念。ちなみにそこに潜りたがるゲストは珍しいらしい。開発中、と聞いて、ダイバーの血(笑)が思わず。
ボート 2 本は、屋久島の西側へ。別のゲストの方がキャンセルになったそうで、私一人で独占ダイブ。ラッキー。車を走らせながら、色々話をしてくださるオーナー兼ガイドさん。見たところ、私と年齢は大差ないなと思い、私にもこういう生き方をすることもできた、ってことだよな、なんて思った。就職した当初は自分の仕事しか見ていなかったが、この歳になり周りを見渡してみると、みんな色んな生き方をしていることを知る。同時に自分の仕事について少し考えたりする。自分の、選べなかった/選ばなかった生き方。
ショップについても色々話してくださったのだが、これまでに来られたお客さんは大体、「二度と来ないか、リピーターで凄く来てくれるか」になるらしい。やはりそうか。予感的中。

・屋久島の海
ビーチは南国らしい明るい色の魚がたくさんいる、キラキラした海のよう。前日、タイドプールを覗いたが、タイドプールなのにチョウチョウウオyg がいたりした。ありえねー。シュノーケルやりたい、と、思った。
で、今回はボートなので、そのあたりは全く関係無し。この日は丁度仲秋の満月の前日。「大潮」かつ「下げ潮」なので、「潮が走る可能性は高いが、あまり大物は期待できない潮だと思う」とのこと。干潮/満潮は頭にあったが、大潮、下げ潮なんて考えて無かったよ!一つ賢くなりました。島の西に位置する永田というところから、ボートで出航。ボートは漁船タイプ。いってきます。

1本目: 観音崎
永田灯台下に潜りたい、という希望があったのだが、まずは様子見ということもあり、観音崎へ。沈み根、という根があるので、そこで根待ちします、とのこと。根待ち=根で(大物の出現を)待つ、ってことね。意味はわかったが、私のダイビング歴では滅多に聞かなかった言葉だ。ちなみに「根」は、水中の大きな岩のこと。
バックロールでエントリ、-25m フリー潜行。潜行、少しうまくなったと思ってたけど、嘘でした。やっぱりヘタクソだー。がっくりです。
めげずに中へ。水の中は、どーんどどーんと岩があって、やけに広い。さすがボート、という雰囲気。透明度は多分 20m 位はあると思われるが、なんせ広いので、完全に抜け切らないと「透明度がいい」といい辛い。ハギ系、チョウチョウウオ系、ハタタテハゼ等々がいて、南国の海だなあと思う。ムレハタタテダイ、ウメイロモドキ、グルクンも巻いていて、あー、幸せ、と言いたいところなのだが、いかんせん、流れているのだよね。特に根の回りはすごい。びゅんびゅん。ある意味笑える状況だった。申し込み時に「カレントフックいります?」「いりませんよ、Max でも両手で余裕位です」というやり取りをしたのだが、このとき初めて、両手=両手で根につかまる、という意味だったことを理解した。しかも余裕じゃないし!(笑)気を抜くと飛ばされるなあ、と思いながら、後ろをついていく。写真をとる余裕、ナッシング。手元を見てカチャカチャやってる間にはぐれたら洒落にならないし、BC をレンタルにしたので多少勝手が違い、時間を食いそう。という訳で、撮影はあっさり捨てた。途中、岩陰で休憩しながら根待ちをする我ら。「上行って待つ?」「ちょっと行きたい」「マゾい」という会話を経た後、さらに根の上へ繰り出してみたりもした。マゾい、とは、このショップの常連さんたちの共有語らしい。やはりダイバーは M なのか。しかし訪れたのは、先ほどの魚たちに加えてニザダイの群・・・地味さ増加。まあいいさ。それにしても、魚の泳ぐ力って凄い。岩の間が驚くほど流れているのだが(その脇は「両手で余裕」位しか流れていなかったりするのだが)、魚たちはその中でもちゃんと泳げている。思わず尊敬のまなざしを送ってしまった。
そろそろ上がりますか、ということで根を離れて上へ。上へ、と言われるが、深度があるところからあがっていく時は、何故か水面が実際の深度よりも近く感じてしまう。-18mあたりなのに上にすいっと上がれず、視覚の分慎重になってるんだな、と思っていたのだが、なんのことはない、ダウンカレントに押えられていただけだった。おお、これがダウンカレントってことか!と、改めて認識しつつ、上がれないのは困るので、多少 BC 使って抜けた。-5m で安全停止。下を見ると大きな根が見える。気分はラピュタからの脱出。ガイドさんは、フロートにウェイトを一つくくりつけていて、なるほどフロートってこういう風に持てばいいのね、なんて観察しつつ、Exit した。

2本目: 川原

この流れじゃあ、大物いるかもしれないけど灯台下は厳しいね、ということで、少し南に振って、川原へ移動。今度は壁(岸)を左(東)に見ながら、根と根を渡っていく、ドリフトダイブ。途中、少し距離のある根があるから気をつけて、とのこと。エントリして様子を見るが、今回は先ほどのような流れは無く、お気楽ドリフト系。場所の様子は、抜けの悪いグロット、という感じでしょうか。深度を注意して移動します、ということで、-15m 位を流されながら根を渡る。下を見ると、あそこにハタタテハゼ、あらこっちはネジリンボウ?いや、たんなるダテハゼか?なんて和みながら流される。ガイドさんが指す左手を見ると、そこにはオニカマス。本日初の、でかもの(笑)。さすがに南国産はでかかった。ただ、単体で現れるオニカマスは気が荒いらしく、噛み付かれるそうな。他は先ほどと同じくチョウチョウウオ系、ハギ系は多数、ウメイロモドキやグルクンはぐるぐるしていた。ウメイロモドキ好きだなー。
さー、そして根待ち!根に来ると、また軽くびゅんと流れている。今まで根は探索して遊ぶ対象だったのだが、本日は家と化している。ちょこっとラクチンスペースで休憩したりしながら、しばし待つ。うーん、出ませんな。合間で小魚たちを教えてもらったりするが、その子達がいる場所がまた根の Top だったりして、顔を出すと一気に流れに遭遇。小魚と戯れるのも一苦労だ。
じゃあそろそろ、ということで Exit に向けて浮上。今回はダウンカレントに押えられるないように注意、と思っていたのだが、今度は潮の渦に巻き込まれる。ほんとにくるくる回るのだ。ありゃりゃー、と思っていたら、ガイドさんから Exit 指令。上がれって言ってるよね?いいんだよね?と、ちょっぴり不安になりながら上がる。無事 Exit。En/Ex が重要と言われるのがよく分かったような。そして私がまだまだだって事もわかってしまった。あーあ。
今回は合間に地形とか撮影してたが、出来上がりはイマイチ。一番ちゃんと撮れたのは、ムレハタタテダイだったり。あの中で撮影して帰ってくる人たちは凄い。
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これにて 2 本終了。お疲れ様でした。

・終わった感想
最近ビーチにどっぷりになっていたので、いや、勿論それはそれで面白くて大好きだし最近かなりやる気を感じているのだが、ボートには別の面白さ/難しさがあるのね、ってことがよく分かった。
ただやっぱり悔しいな!終わった当初は、こんなの初めてやったなー、というのでただ面白かったが、徐々に自分の力が及んでいなかったことに気付いてしまった。悔しいなあ。馴染みのない海とはいえ、これじゃだめだよ。
まだまだやることがある。まだまだ会いたい生物もいる。まだまだ潜りたいところもあるなあ!そう思うと、ワクワクする。もっとたくさん知って、もっとたくさん潜れたい。次は En/Ex もちゃんとできるようにするぞ!基礎ですが。そしてロウニン・イトヒキ・カスミ・ギンガメたちに会うのだ。トカラにも行くぞ!
そんなこんなで、有意義な屋久島ダイビングでした。まずは大島のケイカイ/王の浜あたりで特訓かなあ。ボートじゃないけど。今までさほど興味のなかった、流れのあるポイントに行きたがる人の気持ちが、分るようになりました。ドリフトバンザイ!
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by hiranori | 2007-09-28 18:36 | Diving


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