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君の顔が好きだ: 斎藤和義

かなり古い曲(1994 年発売)なのだが、最近のヘビーローテーション。曲調は可愛く、ディズニーでもかけられる位である。それを全く不可にしているのが、まずはこのタイトルだ。凄い題を付けたもんだ。続く歌詞も、こんな感じ。

君の顔が好きだ 君の髪が好きだ
性格なんてものは僕の頭で 勝手に作りあげりゃいい
君の肩が好きだ 君の指が好きだ
形ある物を僕は信じる


曲のタイトルやここの歌詞だけ見ると、なんだコイツ、と思わんでもないし、斎藤和義は絶対面食いだと思う(予想)。だけど次の歌詞が歌の最初にあることで、これが傲慢な歌にならないんだよねえ。

僕が僕であることを人に説明することの無意味さを
君の表情はいつも教えてくれる


顔、というのは、勿論表情込みで「顔」である、まあ見た目と言えない事も無いけど、という感じだろうか。つまりは、形あるものに形無いものが反映されている訳だ。本人はきっと、単に感覚的に書いたのだろうが、そういう直感的な感覚って凄く好きだ。ちょっと違うかもしれないが、「服装の乱れは心の乱れ」みたいな感じかなあ、なんて思った。
性格も、分かったつもりでも分からない、と思う。だったらそれは言わば思い込みに近いものであり、「僕の頭で 勝手に作りあげりゃいい」のである。そのとおりだよ、斎藤和義!これを 14 年も前から分かってたなんて、あんた頭いいな!

ちなみに

朝も昼も夜も切なさに酔って胸痛めてる自分もいい

っていう、溺れてる自分を笑って見てる歌詞も好き。いいなー、斎藤和義。かっちょいい。
by hiranori | 2008-04-02 14:52 | 音楽・本/漫画・映画・芸術・TV


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