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夢十夜

私には、絶対的に必要なものがある。自分の時間だ。今日は早めに帰れたので、家でご飯を作って食べたり、パソコンに向かってみたり、一人でぼーっとする時間があった。そういう時にふと、ああ、自分に還ってるな、そう思う。そしてその時間がなければ、きっと私はおかしくなってしまうだろう、と思う。
友達といる時間も好きだ。気の置けない友達と話している時、ボーッとしている時、歩いている時、ご飯を食べている時。そういう時でも、自分が自分である事を感じる時間は多々ある。
それでもどうしても、自分の時間が必要なのだ。自分一人で、自分の中を整理するような、咀嚼するような、バランスを取り直すような、そんな時間。自分の中にこもると同時に、自分が作られているような、そんな風に感じる事もある。
世の中の多くの事は、もしかしたら全ての事は、二面性を持つ。二面性が更に沢山集まり、多面体を作っているような、そんな気がする。私は Y/N で様々な事をはかるけれど、例えば Y を選んだ時に、その傍には必ず N があることを、忘れないようにしたいと思う。自分がバランスを取る為に捨てた N。それはつまり、それも自分のうちだということだ。そして捨てたとしても、ずっと私の下をついてまわる。それがあって、初めて Y は成立する。私は基本的に楽観主義で、お気楽にルーズに生きているけれど、同時に悲観的で現実的に冷酷に生きている。そういうことだ。
自分の時間には、そんな N の存在を思い出したり、Y と N を入れ替えて眺め直してみたりする。そしてまた、現実に戻る。現実に戻れるだけの力があって良かった、とも思う。
人それぞれに、自分のバランスの取り方があると思う。その時々でも、変わってくるだろう。私だってそうだ。それでも常に、この時間が、私には必要だ。
私が私である為の時間。私が私としてやっていくための時間。必要悪、という言葉があるが、これは私のとっての、必要な孤独なのだと思う。
時間のある夜には、こんな事を考える。
by hiranori | 2008-07-22 23:26 | 考え事


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