ナタリー: ハナレグミ

引き続き、ハナレグミ。ヘビーローテーションの最たるものは、彼の 1st アルバムである「音タイム」。今回改めて聞くきっかけになったのは、キリン「午後の紅茶」の CM で、サーフィンをする蒼井優のバックというか下というか、で流れている音楽だった。このメロディー、どこかで聞いたぞ、そうだ、ハナレグミだ、と思い当たり、使用曲「Jamaica song」の入っているこのアルバムに行き当たった、という訳だ。ちなみこの曲、ハナレグミの歌だと思っていたら、本家本元はブッカー・T.ジョーンズ(Booker T.Jones)。CM で流れているのを聞いて、ハナレグミの歌もこんな風にカバーされてるんだなー、と思っていたら、CM の方がむしろ本家バージョンだった。失礼致しました。
音タイム、は、一枚丸ごといいアルバムなのだが、その中に「ナタリー」という曲がある。この曲がまた、凄くいい。曲の流れも歌詞も、こんなまったりしていていいのか、という位、まったりしている。ただだれている訳ではなく、いい風にまったりしている。
永積はこの歌を、次のように始める。

たちいったことには ふれないよ 安心してて
見せられないこと 僕も もっているしね


踏み込むことも優しさなら、踏み込まないことも優しさ。解明しないことも、大人には必要なのだ。それが大人の優しさなんだと思う。
永積は、君は君、僕は僕、そのスタンスを崩さずに、でも優しい気持ちでいること、相手を気遣うことを共存させる。

幸せを 話そうよ 見方を変えて
幸せだって 言ってしまうんだよ


物事はいつだってニュートラルで、でも個人に落ちると、悲喜交々。当人にしか決められないし、当人にしかわからない。彼はそのことを知っていて、だからこう歌う。言ってしまうんだよ、と。それは君が決めるんだよ、と。
彼の歌はいつも、冷静なのにあたたかだ。静かだけど、力強い。

ちなみにこの歌、凄く気になる一節があり、本当はそれを書きたかったがために今日は書き始めた、はずだった。

ボンヤリ 空を 見つめれば 悲しいことは ネコにくれてやるほど


私はここを、「ネコにくれてやること」と歌っていると思って聞いていて、悲しいことをくれてしまわれるなんて、そんなのネコだって迷惑だ!と思っていた。それでそのことについて書くつもりだったのだが、改めて歌詞を確認してみると、ネコにくれてやる「こと」ではなく、「ほど」だったのだ。なーんだ、そうだったのかー。ネコの額、という言い方があるが、それと同じで、悲しいことなんてほんのちょっとなんだよ、って言いたかったのね。誤解してて、ごめんよ。
でもやっぱり、ネコにくれてやるほどほんのちょっとだったとしても、ネコは欲しく無いと思うなあ。と思う一方で、表現としてはかわいいし、映像にしたとしても、ちょっと可愛いような気はする。

場所:夕暮れの堤防で、永積とネコが座っている。ネコは白に少し茶色、永積の右側に配置。二人とも正面を向いている。カメラは堤防を入れたロングから二人のアップへ切り替え。
永積:「(前を向いたまま)いる?」
ネコ:(横を向く)
永積:「(ネコの方を見て)だよね」
ネコ:(横を向いたまま)


参考: ナタリー 歌詞全文
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by hiranori | 2009-05-22 15:50 | 音楽・本/漫画・映画・芸術・TV


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