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1209 大瀬崎

そしてまた海にいる私。もう 12 月ですよー、天気は雨ですよー、という感じなのだが、気分が乗ってしまったものは致し方あるまい。そんな訳で、早朝からまたもや伊豆にやってきました。先週のトラウマがあるため、とにかく前日、寝るのが恐くて仕方なかった。これでまた寝坊したらまじで殺される、と、家中の目覚ましをかけまくって寝た。多分緊張していたのだろう、今回は 04:30 起床というあり得ない時間ながら、寝坊する事なく起きる事ができた。ほっ。
天気が悪い中、三島でピックアップして頂き、大瀬崎にやって来た。寒い。雨。先についていたメンバーは、待ち時間のせいもあり、明らかにテンションが下がっている。しかしそれでもヘンタイ編隊は潜るのである。
1 本目。綺麗なうちに湾内にするか、窒素がたまる前に外海の玉崎にするかで思案した結果、まずは玉崎に向かうことに。途中、潮の流れが明らかに先端側から付け根の方だったので、こりゃ柵下から流した方が楽しいかもよ、と揺れるものの、窒素問題を考えて玉崎へ。ただし流れを考えて、門下→玉崎で入る事にした。ま、個人的には事前にサービスで聞いていたサガミリュウグウウミウシ狙い(であったのは多分私だけだっただろうが)だったので、こちらから入りたかったため、ちょうど良かった。玉崎は私は 1 度来ただけ。しかも薄暗く、流れのある時に潜ったため、ガイドなんて出来そうにない。忘れていたが、今回は先生のいない、子供たちだけの「初めてのバディダイブ」なのである。なじみのない方に解説しよう、バディダイビングとは、ライセンスを持ち合わせている人同士でガイドをつけずに海に潜るダイビングである(で、とりあえずはいいだろう)。メンバーの 1 人がこのポイントがかなりのお気に入りで、私よりはここに馴染みがある(といったって多分 2 回位のはず)というだけの理由で、今回のリーダーとして決定。子供たちは、玉先に挑んだのであった。
流れがあるので、すいすいと進む。進む。進む・・・が、いつまで経っても砂地。あれ?「どこまで砂地が続くんだろう?」と、先導者からもメッセージ。私もそう思っていたので、お互いに首を傾げる。深度も 10m 程度をキープ。これはやっぱり違うんでは?っていうか、一体どこまで来たんだ?ということで、深度も浅い事から、一度上に上がって確認する事に。そしたら何の事はない、流され過ぎていた。あちゃー、と、本来進むべきと思われる方向に定め直して、再度トライ。今度は見覚えのある岩の景色が見えて来た。小躍りしている先導者。その先にはクロホシイシモチ(今思えば、キンメモドキか?)の大群。向こうが見えないほどの群れで、すごかった。群れ好きと言えど、普段こいつらには別段興味はないが、さすがに今回はすごかった。ここに来るまでに時間が経過してしまっていた事により、探索はさらっと。ソフトコーラルに幸せになり、ミゾレチョウチョウウオyg としばし戯れたあと、元来た道を戻る。上を見上げたメンバーから「雨結構降ってる」と言われ、皆でブルーになる。といっても出るしかないので、玉崎だろうというあたりで Exit した。ちょっと沖だったのでごろごろした石を超えて戻るはめになったが、とりあえず無事に帰還。実は先導していたメンバーは初マイドライで、首のシールが締まり過ぎていたらしく、大変なことになっていたらしい。笑い話のように話していたが、結構本気でまずかったらしい。良かった、無事で・・・。
2 本目。お次は湾内。改めてサービスで獲物を聞いて、狙いをタカクラダツとテングノオトシゴに定める。あとは沢山いるというウミウシ。本当はミズタマウミウシを見に行きたいところだったのだが、そちらに行くとその後どうしていいかわからないところだったので、今回はヤメ。教えどおり、はまゆう前のオレンジのブイを目指して入る。適当なところで潜行。湾内も透明度がすこぶる良い。ガイドロープを進むと、確かにトサカ養殖ロープにいきあたった。こいつの逆サイにタカクラダツがいるはず。なにやら見ている 2 人組(ガイドとお客と見た)がいるが、指差してくれたりしないし、あっという間にスレートの文字を消されたので、タツなのかどうかもわからん。大人しく待って、いなくなった後に探索してみた。なかなか見つからないなあと思っていたが、はっけーん!予想よりかなりでかくて、逆になかなか発見できなかった。相変わらず目をぱちくりさせているのだが、あるメンバーにはよく見えなかったらしく「こいつ生きてる?」の文字がスレートに。生きてますから!!あまりに逃げないので、彼の中の「生き物といえば」という認識と結びつかなかったらしい。
やらせ写真、もといスナップ写真を撮った後、以前見つけられなかったビーナスへ。ビーナスとの間にテングノオトシゴがいるというのだから、増々見つけなければならない。ここでウミウシの好きそうなケーソンを発見。なんかいないかなー、と思って見ていると、実はそれがビーナスだということに、メンバーの発言により気付いた。こいつがビーナス?藻だよ!というのが正直なところである。良ーく見上げてみると、ああ、確かにビーナスだわ、と思い、一度ビーナスだと認識してからは間違う事はなかったが、一瞬ほんとになんだかわからない物体でしかなかった。透明度いいと、こんなすぐに見つかるんだ・・・。以前もトサカ養殖ロープは見つかったのに、こいつはどうしても見つからなかった。今回、ものすごく近くにあって、拍子抜けした。
その後、テングノオトシゴを発見するべく、-13m 付近をうろうろしてみたが、見つからず。ナミヘイ岩(と、ガイドさんが呼んでいた)あたりで、メンバーがセスジミノウミウシを 2 個体発見。綺麗な紫色。実はそのそばにもう 1 匹いたらしいのだが、そちらに見とれてしまっていた我々は気付かなかった。テングノオトシゴをあきらめた瞬間、行き先に困った我等。じゃあまあ、バイクとブロックのあたりまで行って、その後岸に戻りますかね、と決めてみたが、これまたあっという間にバイクに着く。透明度がいいと、距離が短く感じられる。まさかこの距離でバイクはないだろう、と思ってたのに!深度の問題もあったので、さらっとチェックして浅場へ戻った(間で再度テングノオトシゴを探索したが、やっぱり見つけられず)。安全停止を兼ね、浅場の岩場と砂地の境目を大瀬館方向へ戻って Exit。後から考えると、浅場じゃなくてバイクから南に水神の方へ行っても良かったな。ただまあ、深度と時間を考えると、今回のルートで良かったのかも、とも思った。
3 本目。仕上げは柵下〜大川下。一応はマンボウ狙い、かつサラッと流れて楽しもう、という計画。しかし入ってみると、若干ではあるが逆に流れていたりする。ちらっとハナダイ地帯に行きたくて、先端方向に落として行ってみたが、正直、どのあたりでがつんと落とすかが分からん。どうしたもんかなー、DECO もそろそろ要注意だしな、と思いながら探索しつつ進んでいたが、同行者から「そろそろ DECO やばくない?」と尋ねられる。やはり。であれば、このあたりで引き返すか、と、元来た方へ引き返した。ちょっと、バディダイブって感じ!がした瞬間だった。しばらく戻ると、柵下の目印の岩まで到着。っていうか、かなり戻ってくるのに時間を要したように思った(少し流れていたせいもある)ので、大分流されていたんじゃないかと、改めて思った。自分が思っているより広範囲で動いていると思った方が良さそうだ。ここで上がると少し短めダイビング、ここから先に行くと、まだもう少し時間がかかる。Exit の時間が増々短くなっている事もあったので、ここで上がるか、予定どおり大川下にするかを訪ねると、大川下まで流して上がろうとのご意見。またもバディダイブっぽいな!と感じた瞬間であった。普段からこうやってりゃいいんだな。ガイドさんがついている場合を除いて。そこから大川下の方へ流して行く。流す、といっても流れている訳ではないので(むしろ若干逆)、泳いで進む。途中、ミノカサゴの子供サイズを見たが、これがとても綺麗。毒持ちであることはわかっているのだが、でも本当に綺麗だった。
引き続き大川下方面へ進む。このあたりが前にホソフウライを見たあたりだっけ、と思っていたその時、周りをキビナゴに取り囲まれた。すごい。凄い群れ。ザーッと通り、そのままどこかへ行ってしまうかと思ったが、丁度我々の周囲をぐるぐると回り出した。凄く綺麗。やっぱりこの群れはいい。〆にキビナゴ大群なんて、幸せだなあ!と浮かれていたのだが、Exit の時間が近付いてるからやばくない?とのメンバーの言葉に我にかえる。やばい。大川下の目印が見つけられていなかったのだが、もっと深かった気もするし、でもここだとまだ中途半端だし、と、少しペースを上げて進んだところで上を確認すると、なんのことはない、大川下。目印はやっぱりわからなかったが、無事に Exit となった。ほっと一安心。ちなみに念願のマンボウには会えなかった。大体、途中から、マンボウのことはすっかり忘れていた・・・。でも楽しかったから問題なし。
ちなみに今回の皆のお昼ご飯は、すき焼きうどん。目の前で固形燃料であっためるのだが、ふたを開けるとカッチカチの餅が。こんなのこの小さいな固形燃料でほんとに柔らかくなるのか!?と、全員が思っていたが、予測に反してばっちり餅はやわらかくなったのであった。ちなみにこれは単品では売っておらず、餅入りのすきやきうどんにご飯がついているという、とんでもなく炭水化物の多いメニューとなっている。炭水化物抜きダイエットが横行する中で、見事に時代に逆行しているセットだなあ。っていうかそんなの食べれないって。
今回の気付いた事:
・獲物を聞く場合は、場所、深度共にサイズ、色を聞いておくとよい
・Exit の目印は深度とともに覚えること
・まだまだ、狙いに行ったものしか見つけられない。

天気は悪くとも、海の中は最高!楽しい 1 日でした。そして、テーマであったレアキャラとウミウシ(大量)は、むしろお預けで、全くテーマに沿っていなかったともいえる 1 日なのでした・・・楽しかったからいいんだもん。
by hiranori | 2006-12-09 23:59 | Diving


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