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1217 IOP

伊豆海洋公園。まだ懲りてません。結論から行くと、IOP はやっぱり面白い。しばらく IOP 攻めたいなあ。
翌日から寒いが日曜はギリギリ寒くない、ということで、天気はイマイチそうだったのだが決行。雨女では無いはずで、かつ回復に向かうようだったので、まあアリだろう、ということにした。
毎度恒例の起床問題については、今回も無事クリア。しかしつい油断をしてのんびりとご飯を食べてしまい、駅までダッシュすることになった。京浜東北線駅は、基本的にバリアフリー化が進んでいないので、駅が上にあるくせにエレベーター、エスカレーターの類は皆無。何が辛いって、駅までダッシュの後の更なるダッシュでの階段のぼり。今回も当然それにはまった。電車がきているのは分かっているのだが、このまま乗れないんじゃあアタシ、あぁ・・・と、死にかけ状態で階段を上った。ほんの少しの距離ではあるが、階段上からドアまでは、車掌さんにガンバッテマス、ニモツオモイデス(実際はそこまで重くない)アピール。同情してか、みんな結構ドア閉めるの待ってくれるんだよね、こういう状態だと。ありがとう車掌さん。
今回は川奈のショップでドライを借り受け、IOP へ向かう。マイドライは購入の方向で現在調整中。途中の海が結構荒れていたのだが、西の風ということで、東伊豆はベタベタ。クマドリイザリウオのレア色(ジャイアンツ色)が出ているというので、今回はこれが目当て。チェックイン(?)しに行くと、丁度獲物の説明をサービスの方がしているところだったので一緒に伺う。ある地帯に沢山いる、とは聞いていたものの、黒、黄、オレンジと、3 個体もいるんだそうで、これなら私でもわかるかも?と、期待。さらにお兄さんは他地域のハナタツ、オオモンイザリウオについても説明してくれたのだが、そのあたりになると私の記憶は微妙。そもそもその辺りは、クエ穴を基本に話してくれたのだが、私の中では、クエ穴って 1 の根の近くだったよな、程度の記憶だったので、そりゃわかるはずもなかろう。
1 本目。の前に、ドライホースを繋ぐのを忘れていたことを思い出し、はめるのに四苦八苦。ドライだと常にこれ、忘れている気がするなあ・・・。
海の中は透明度良し。この季節、環境的にはすごい快適。これだけ見えると、それだけで楽しい。ロープ沿いにカケアガリとその先の砂場の境あたりへ。お兄さんが説明してくれていたブロックが見える。そこから繋がっている岩があってその隣の半月みたいな岩に・・・いたいた、人が(笑)。そこにヤツがいることは明らか。が、しばらくは待ち。ブリ待ちと呼ばれるところに、待つことなくアジの大群がいた。最初は 2 カタマリだったのだが、片方のカタマリからもう片方のカタマリへ合流していっていた。何を思って 2 つに分かれていて、何を思って合流することにしたんだろう、なんて思う。しかも、綺麗に合流するんだよね、皆列になって。ダッシュで抜け駆け、とかするやつがいないのが不思議。何でそんなに規律正しいんだろ?
グループがいなくなったところで、岩に近づき、探索。人が観察したり撮影したりしていた先をチェックしていたはずなのだが、やっぱりわからない。イザリ君はどうも私が見つけられる生物ではないようだ。程なくして先生が発見して下さったので、拝見させて頂く。黒×オレンジのクマドリ、ということは、名前のとおり、黒にオレンジの縁取りに違いない、というのが私の予測だったのだが、微妙に違っていた(黒に黒の縁?で、オレンジの点が入っている)。これだとジャイアンツ色とはいえんね。岩の間に逆にいるので、ちょっと見づらい。しばらく見てみたが、さっき写真を撮っていた人がまださらに撮りたそうな様子だったので、一旦譲ることにして、隣とその隣の岩にいるという仲間を見ることに。まずお隣さんは黄色。クリーム色にオレンジの線が入ったイロイザリ。こいつは・・・かわいい。かなりかわいい。しかも見やすい場所にいて、私でもわかる(何も知らないと多分分からないけど)。お次のオレンジも分かりやすい。貴重なはずのちびっこイザリたちだが、ここまで近いところに複数いると、大体わかったからまあいいか?という気分になったりする。が、折角だから何度か見てみた。そうすると、なんだか見れば見るほどかわいい気がしてきた。特にクリーム色は見やすいし可愛いし、こいつが一番美イザリちゃんかなーと思った。しかし黒もやっぱり可愛かった。オレンジも普通に可愛い。結局はみんな可愛いのだ。マル。余りに客が多いのでストレスだろうか、人が近づくと、細かく不満げに動いていたのが面白いというか気の毒だなあという気がした(私も一員だけど)。
IOP はこの季節になるとクリスマスツリーが立つ。海の中のツリーって!と、ある意味これも今回の目的だった。言われるまで気付かなかったが(遅い)、砂地には確かにツリーが立っている。よくもまあこんなところにツリーを立てる気になったもんだ。数人で運んで潜るのかなあ?上まで船で運んでおろすのか?立て方が気になる海中ツリー。
砂場を奥(沖)へ進みつつ、探索。岩があるところで、クロホシイシモチかなあ、が少し岩の上に群れていて、その向こうにはムレハタタテダイが編隊を組んでいた。毎度見るものの、毎度嬉しくなるムレハタ。今回のムレハタたちは結構動きが機敏で、しばらく遊んでもらった。左端にいたのがすっと下がって下についたり、ひゅひゅっと並び替えをしたりしていて、バレーボールのローテーションを思い出した。
ロープ沿いに戻ってくる間、先生が何かを探索している様子。先ほどの情報から行くと、ここはタツノイトコなんだろう。以前砂の上で見つけていた様子を見ていたことがあったので、私はその辺りの砂地を探してみていたのだが、あっさりロープ沿いの岩/海草のところで先生が発見。私の予測なぞ役に立たなかったか、むむ。このタツノイトコは、ちょこまかと動いて(付いていた海草が漂いがちだったせいもあるが)撮影者をもて遊んでいたが、なかなか可愛い顔をしていた。以前見たものより可愛い気がする。先ほどのイザリといいハタタテといい、IOP の生物は、美形揃いな気がした。
その後カケアガリからオクリダシらしきところへ戻ってきた(→オクリダシであっていた)。事前の宣言どおり、次々と石をめくりだす先生。私も挑むつもりだったのだが、浮力と格闘していたというのが現実であった。ドライなんて嫌いだー。6.5 先生は一人百人一首を続行。途中、背中が平らな(千登勢飴の薄い版、みたいな背中の)不思議な蟹を、なんだろうこれという様子で見せて下さった。が、カニ/エビ系には全く知識がついていけていない私。先生にわからないものが私にわかろうものか、否、分かるはずも無い。せめて写真撮影のお手伝い、と思ったものの、それ以前に浮きそうなのを押さえるのでじたばたしていたので、残念ながらそれさえも適わず、であった。未熟者。

2 本目。道分かってませんのリクエスト(?)に応えて頂き、先生の説明付で潜る。ありがたや。エントリしてロープを左に見つつ、オクリダシ方向を東(ということは少し南東ってことかな)へ。岩が切れるところで一山南へ超える。これで 1 の根を超えたとばかり思っていたが、目の前には更に壁。これは何?と思っていたら、そこはオクリダシを超えたところで俗称:ニセオクリダシの入り口、更に前に見える壁が 1 の根であって、そこ越えたら 1 の根の南に出るらしい(実際に超えるのは、少し沖に出て下がったところ)。つまり、底は、エントリ -> 奥(南)に向かって、オクリダシ -> ニセオクリダシ -> 1 の根南、という並びになっている。ちなみに 1 の根の北側沿いに戻ると、ニセオクリダシに入るという流れ。海中でハテナを浮かべた様子を見て取って、先生はせっせと解説して下さった。なるほど、理解!改めて、ありがたや、でした。
そんな講義を受けながら 1 の根の南に出る。根に沿って東に出ると、1 の根の先端。おお、これは先日「亀岩」という解説を受けたところ!記憶が繋がったのでちょっと嬉しかった。
亀岩付近を見たりしつつ、探索。サキシマミノウミウシを教えてくれつつ、「ま、これは普通」といった風情の師。っていうか、本日私、何も見つけていないのである。そういう訳にはいかん。クエ穴の下では、撮影を敢行している人々が。オレンジの物体。なんだー?と思っていると、ピカチュウ(ウデフリツノザヤウミウシ)であることが判明。初めて見たピカチュウが、ケーソン&トサカの上だったので、砂地にいると変な気分。どうもこれが通常のようなのだが。
引き続き、何も見つけられない、では悔しいので、周りを見回してみる。と、青紫色のウミウシらしきものを確認。私は見たことが無いやつだったので、それなりに珍しいのかも、と期待して先生に訴えてみる。ふーん、という様子だったので、あまりレア度は高くないらしい。ダメか、と次に挑んでみたが、振り返ると撮影対象にして頂いていたので、私的には 1 ポイントゲット。後で調べるとそいつは、フジイロウミウシで、まぁ格段珍しくは無いようではあった。
引き続き、生物を探す。亀岩の先端あたり(だったと思う)で、変な浮遊物が岩のくぼみにいるのを発見した。一応幼魚のようであり、結構機敏には動いているが、現段階では点といって良いだろう。そして強いて言うなら、ハコフグみたいな形。色から言うとモンガラカワハギ色。ミナミハコフグ or クロハコフグ baby?まだ生まれたてなのかなあ。
クエ穴の前にはハナミノカサゴ×2。私の判断によると、あいつらはミノカサゴではない。何故なら、尾びれまで線が入っていたから。それがあっているとすると、ハナでもノーマルでも、大差は無いということが分かった。もっとはではでかと思ってたんだけど。そういえば、ミノカサゴって小林幸子みたいだ。奥にクエはいなかったが、でかくて青×黄色がいる。でかくて驚いて尋ねると、ルリハタ、との答え。おお、ルリハタ!そういえばどこかでお会いしたことのある魚だ。と、後で思った。
クエ穴から砂地と岩の辺りを見つつ 1.5 根の方へ。そしてオオモンイザリウオにも会う。1 本目で見たのがあまりに可愛いイザリたちだったので、こいつはばかでかく見える。実質でかくなりすぎたらしく、以前見た写真でははまっていたザラカイメンには、もう住めなくなっていた。
ミツボシスズメダイyg やクマノミとじゃれつつ、ニセオクリダシへ行く。ムカデミノウミウシ拝見。ムカデミノウミウシって、今まで体がミツアミになってると思っていた。どうも違ったようだ。毛(毛?)の流れでそう見えるだけみたい。その後しばらく、紫だったりグリーンだったり青だったり、色違いでムカデミノウミウシばかり発見していた私。最初は「コイツは別かも!」といちいち反応していたが、先生からは「一緒」との判断。残念ながら、レアウミウシ発見には至らなかった。石めくりに熱中している先生を横目に、ミゾレチョウチョウウオyg やチョウチョウウオyg と追いかけっこしてみたりして遊んだ。ベラの幼魚が 2 種ほどいたのだが、どこの子供だかがわからない。片方はクリーム色。こちらは見つけたときは「お!」と思ったが、数匹いたのでレアではないと判断し、報告せず。さらにブチススキベラyg と思われるものもいたが、これも多分興味もたれなさそうなので無報告。すぐ通過しちゃったし。その後は引き続きウミウシ探ししたり引き続き魚と戯れたり、と個人的に大変楽しんでおりました。そしたら実はスベスベマンジュウガニとかいたらしく・・・。やっぱりちょくちょくバディはチェックしなくちゃダメだな。
本物オクリダシに行くと、念願のサザナミヤッコyg を見せて頂く。綺麗!一瞬見て、喜びを伝えた(つもり)あと、再度見ると、影に隠れていて見えなくなってしまったのだが、あれは一瞬見ると目に焼きつくなあ。かわいいもんである。
やっぱり浮きそう、と、格闘しながら進んでいると、先生が興奮の面持ちで(訂正:お喜びの様子で)なにやら動くものを見せてくれる。手の配置はイザリ系。スレートには「コウワンテグリ」の文字。全く知らない。「フジツボの仲間で(訂正: そんなことは書いていないしまったく仲間でない、らしい。後日談)ネズッポ系で、ニシキとかコウワンとかナントカとか」と、すごい勢いで書いてくださるのだが、どれもこれも見たことの無い(聞いたことも無い)ものばかり。えぇーーー!という様子だったが、そんな私よりコウワンテグリの方が重要だと気付かれたのであろう、そこからは撮影に入られた。いやー、全く知らない生物って、まだまだいるんだなぁ。ちなみにイザリとは全然違った。
Exit 間際に、これまた「見ていない」というリクエストに応えてカエルウオを見つけて頂いた。忝い。確かに事前情報どおり、左右にぴゅぴゅっと走るように泳いでいく。秋の浜の梯子のパイプの中にいるのしか見たこと無かったので、こんな風に泳ぐのは初見。En/Ex で込み合う地帯なので、見つけたらその後は即 Exit。ちなみに Exit 直後に「っていうかカエルウオ殆ど見てなかったし!」と、少々クレームを受けたが、ちゃんと見てましたよぅ(逃げる後姿のみ)。
1 本目でも 2 本目でも、キビナゴが到るところにいた。最近よく会えるキビナゴ軍勢だが、見飽きることが無い。
またこの日、IOP は大盛況だった。前日もすごい賑わいだと聞いていたが、ほんとに人だらけ。その日の西が良くないせいと、イザリフィーバーで写真撮りたい軍団が流れてきたせいだろう。みんなこんな冬によく潜るよなあ、と、自分を棚に上げて思ったのであった。それでも海の中では透明度もいいし、それで困ることは無かったので良かった。

今回の反省(?)点:
1. ドライであっぷあっぷなるのは、ドライのせいじゃない気がする
2. 前を見る

覚えたもの/こと:
1. テグリ
2. ザラカイメン
3. ブリ待ちにあるブロック
4. 1 の根への行き方
5. Deco 対処法(?)
クエ穴付近で、DECO が出るー、出るー、と気にしながら進んでいたのだが多分途中で DECO 出るけど、後で減圧を兼ねて浅瀬で探索、って対応になるんだな、と、全体の流れが理解できてきた。今までダイコンつけてなかったから、人任せになってしまってたんだよな。ま、あとでなんとかするから出していいって訳じゃないんだろうけど、なるほどねー、という感じ。
帰りは回転寿司:海女屋で食べたが、とてもおいしかった。ネタが分厚い、でかい。とてもおいしかったので魚に終始し、珍しく〆を梅シソ巻/納豆巻にしなかった。お疲れ様でした。
by hiranori | 2006-12-17 23:59 | Diving


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