人気ブログランキング | 話題のタグを見る

岡山七夕物語

岡山七夕物語_d0018877_126293.jpg七夕の織姫と彦星さながら、岡山に友人を訪ねに行ってきた。

7/7
空港で彼女と再会。去年の秋ぶりなので、結構久々。相変わらず国内外問わずに飛び回っている友人の話を聞きつつ、車を走らせてもらう。ランチ目的のお店に向かう途中、備中国分寺 へ立ち寄る。2 年前にも訪れたことがあるこのお寺、周りが平原のところに五重塔が急に現れるので、その様子が面白い。また、この周囲の「平原」が、お花畑になっている。前回は秋桜が咲き乱れていたが、今回は、向日葵。かっこいいねえ!ちなみに、お寺に最も近いところには、トウモロコシが綺麗に植えてあった。寺とトウモロコシ。物凄くミスマッチ。しかしここで今回最も面白かったのは、向日葵でもお寺でもなく、お寺の門を出てすぐの木の下に設置してあった、無人の野菜販売所でだった。

上、って・・・木の上・・・?
岡山七夕物語_d0018877_126295.jpg








友人「赤いのって、ニンジンですよね」私「そうそう、そう書いて・・・あ」友人「・・・ね」 岡山七夕物語_d0018877_126264.jpg









なんともすごい書きっぷり。でも、いいたい事は完璧にわかる 岡山七夕物語_d0018877_126242.jpg









ランチは Always という、夕陽の似合いそうな名前ですがそうではなく実際はきっと朝陽の方が似合う、カフェにて。おいしいパンでサンドイッチを作ってくれる、雰囲気のいカフェ。好きだなあ。サンドイッチを食べながら、前回会ってからのアップデートをひたすらしゃべり合い、気付いたら 4 時間ほど経っていた。
そこから、倉敷チボリ公園 へ。岡山で生活して 5 年目だが一度も行ったことが無い、という友人がいうので、それじゃネタで一度はいんじゃない?ということになった。中は、予想通り、ま、一度行くには面白いんじゃない?という程度だが、気心の知れている相手と行くのはどこだって面白い。というわけで、これはこれで面白かった。丁度涼しくなってきた時間だし、乗り物は 400円で乗れるし、当日は七夕コンサートなるものをやっていて生歌も聴けたし、あそこが変だ、ココが変だ、といいながらずっと笑って歩いていた。にしても、地方のレジャーランドってのは厳しいもんだな。将来を案じる 2 人なのでありました。
夜ご飯を食べた後、お風呂屋さんに行こう!ということで、蔵の湯 へ。いわゆるスーパー銭湯、ってやつで、中には色々なマッサージ風呂があるんだけど、水流が物凄くて、流されそうだった。お腹に効く!とかかいてあるのも、実際お腹にあてたらこそばくて(=くすぐったくて)無理。おまけに最後の露天風呂が電気風呂になっていて、ピリピリする。二人で散々遊び、最終的には疲れて出てきたのでありました。
1 日良くしゃべってよく食べてよく歩いてよく遊んだので、友人宅に帰って布団をひいたら、どちらもぱたりと寝てしまいました。

7/8
2 日目は、のんびり起床。というか気付いたら 10:00。お互い「・・・10 時だね」「ですね」と、もそもそ起きた。
岡山七夕物語_d0018877_126256.jpg 前日購入したパンと岡山産桃で朝食を取り、満腹状態で倉敷に再び移動。本日の目的は、大原美術館。いやー、世の社長というのは凄いのね。あんなに有名画家の作品がずらずらあると思って無かったよ。なかなか面白かったです。建物もかっちょ良かった。特に中の暗い木の色が好き。
昔は美術館にはいいものが置いてあるものだ、と思っていて、つまり置いてある作品=いいもの、だと思わないとだめだ、と思いこんでいてしんどかった。最近では、好き嫌いで見ていいんだなと思えるようになったので、作品を見るのが好きになったように思う。
あと、力のある作品って、やっぱり有名人が作ってることが多いもんだなと思った。見ていて、別にこれは、と思うものもあるが、妙に惹き付けられる作品も多々あった。そういう作品の作者を見ると、ああ、なんか私でも名前知ってるかも、と思う人が多かった。有名になるだけのことはあるな。だって、作品の威力が違う。
なんてまじめにも見ていたのだが、途中から 2 人とも集中力が切れてきて「これクラッカーに見えるよね」「これ、『鳩ですけど、ナニか?』って感じ」「『握力よわなったなー』」など、別の題をつけて遊んでいた。バチアタリかも。
あと気になったのが、受胎告知の絵。受胎告知の絵ってかなりいろいろなものが描かれていて、確かに凄く綺麗で好きっちゃ好きなんだけど、みんな勝手だよなあって思う。だって普通に考えたら、マリア様の心境って「ちょっと待てー!」が一番近いと思うのは私だけ?宗教的なことにこんなこと言っちゃダメなのかしら。ま、いんだけどさ。マリア様はマリア様で、一般人とは違う訳でありますし。
ちなみに、大原美術館による前に、美大生の作品が置いてあるところがあったので、そこにも立ち寄った。色々あって面白かったな。すごく好きな作品もあった。だけど、これに例えば 1 億出せるか、と考えると絶対に出せなくて(持ってないけど)、そう考えると、この中で作家としてやっていけるのは一体どれだけいるんだろう、と、少し切ない気分になった。頑張れ、美大生。
2 つの美術館で色々考えていたら、結局 2 人ともお腹が空いてしまったので、遅めのランチを食べることに。そうしたらあっという間に帰る時間。そんなこんなで空港まで送ってもらい、再会を誓って別れた。彼女は最後の最後まで手を振ってくれた。初めての場所でもないし、お天気にはそこまで恵まれなかったけど、2 人で歩いていると、見知らぬ土地に 2 人でやってきたような、不思議な感覚を覚えた。彼女も、「なんだか旅に出ているようで」と言っていたので、似たようなことを感じていたんだと思う。なんだかとても旅っぽい岡山旅行になりました。楽しかった。ありがとう。
by hiranori | 2007-07-09 01:26 | 旅行


<< ここからは、横浜よりお送りいたします 「肩越しの恋人」 >>